
2014年01月27日
グループホーム

今日も、「明日、ママがいない」からの話です。
主人公たちが住んでいるところは「グループホーム コガモの家」です。ま、「コガモの家」の主が、自分のところを何と呼ぼうとかまいませんが、世の中の分類で言えば、グループホームとはちょっと違います。
グループホームというのは、障害のある方や高齢の方が、自分の家で家族と暮らせない事情がある時に、それでも、施設に入って職員の方々に暮らしをお任せしてしまうのでなく、似たような人たちとグループを作って、自分のできることは自分でしつつ、難しいところは、職員(違う呼び名だったような気がします)にお世話してもらう。そういうところだったと思います。
子どもたちの場合、ファミリーホームと言います。
どこが違うか、というと、ファミリーなのです。
「コガモの家」はファミリーホームだと思います。
もともと、いろいろな事情で家庭で過ごすことができない子どもたちは、里親か児童養護施設で暮らしていました。
5年ほど前まで、その中で里親宅で暮らせる子どもは1割くらい。9割は、児童養護施設でした。
施設が全面的にダメというわけではありません。専門家がいますし、複数で対応できますし、良い面もあります。
でも、想像してみてくださいな。
寄宿舎とか寮とか、そんなものに似ていませんか?
幼児だとか小学生が暮らす場所にふさわしいでしょうか。
家庭で育ってきた中学生以上とか、短い期間ならともかく、親というものを知らない子どもが住むには、足りないものがあります。
里親に預けられる子どもが欧米などでは7割8割9割・・
日本は、あまりにも子どもの立場を考えていない
国全体で虐待しているようなものだ・・・・・
と、世界から、非難をされていました。
でも、里親は最大4人までしか、預かることができません。
子どもたちに家庭というものを体験させたいのですから、そのくらいが限度でしょう。
少しでも多くの子どもに家庭的な養育をさせたいと考えられたのが「ファミリーホーム」です。
預けられる人数をもうちょっと増やして、その代わり里父母さんの他に最低1人雇って(つまり3人以上で)、それで、子どもの増えた分をフォローしようということです。
それと、里親に預ける事を推進することで、今は 里親+ファミリーホーム で15%ほどになりました。
さて、「コガモの家」を見ますと、今のところ、お世話をしている人は2人に見えます。ドラマですから、まだ出てこない「おかあさん」が居るのかもしれませんけれど。
食事風景を見ますと、家庭の食事風景・・・・ではないですねぇ。
「コガモの家」の主「魔王」は、どう見ても、自分が父親役をやっているという意識がなさそうです。
そして、この「コガモの家」から、里親さんのところに「もらわれていく・・・・」というような表現がありました。
いや、ここ、里親のバージョンアップ版でしょうが。
ここから、他の里親へ行くくらいなら、普通の児童養護施設の子どもたちを優先して家庭らしい環境に送りたいですね。
新しい里親が養子縁組希望の場合は、別ですが。
(養子縁組の場合は、別の問題がありますので、あの中で、養子縁組可能な子どもはせいぜい1~2名だろうと想像しています。)
「オツボネ」と呼ばれる17歳の少女は、もう大きいですから、いまさら里親などと言ってなくて、例えば、住み込みの仕事を探すのが普通でしょうね。高卒で働くのは、別に不思議でもなんでもないですもん。
* 今日は、ファミリーホームについてと、里親が日本にはものすごく少ないという事を知っていただきたくて書きました。
タグ :明日、ママがいない